2009年8月27日木曜日

あと3日

みなさんこんにちは。インターンの石田です。

あと3日で投票日ですね。
日本の政党やマニフェストについての思いは安達くんや楠本くんが書いてくれたので、わたしは今回の選挙のマニフェスト評価を通じて感じたことを書こうと思います。


今回実際にマニフェストを読み、評価してわかったことは、マニフェストそのものを読みこなすのはとても難しいということでした。自分が評価を担当する分野については、専門家のお話を聞いたり、資料を集めたりすることで、何が問われていて、それに対してマニフェストはどう答えているのか(いないのか)がわかりました。でも、百個以上あるマニフェストの項目全てに対してそれだけの勉強をすることは、とてもじゃないけどできません。やっぱりマニフェストの「解説」が必要だと思いました。


前回2005年総選挙のキーワードは「郵政民営化」でしたが、今回は「政権交替」だと言われています。そのせいか、今回の選挙は今までで一番マニフェストに関心が集まっているように思います(マニフェスト自体の質はともかくとして)。

新聞では、日替わりで分野ごとに各党マニフェストの比較が行なわれたり、言論NPOも参加したマニフェスト評価大会も紙面で大きく取り上げられたりと、4年前よりもずっとマニフェストに対する認知度と情報量が増え、「解説」も充実してきています。

今回の選挙でもいろいろ課題はあるけれど、マニフェストを投票の判断材料にできる環境が整ってきたことは、今回の選挙で前進したことの1つではないでしょうか。


「日本を考える夏にしてください」と麻生総理が言っていましたが、わたしもあと3日間自分の一票を誰に、どの党に入れようかじっくり考えたいと思います。


ちなみにわたしは法学部生なのですが。。最高裁判所裁判官国民審査も衆議院総選挙と同日です。

今まで国民審査で罷免された裁判官は一人もおらず、審査が必要なのかとの声もあるくらい、国民審査は存在感の薄い制度のようです。国民にとって最高裁は全然身近じゃないこともあって、誰を信任・不信任にするかの判断は難しいだろうなと思います。
アメリカには法律家の団体が審査の対象となる裁判官の評価をしている州もあるらしく、日本でも同じようなことが行なわれれば、もう少し国民審査が身近なものになるかもしれません。
マニフェスト評価のような試みを考えてみることは、これからの日本の法律家の課題なのかもしれません。

(※アメリカは連邦と州に裁判所が分かれており、連邦裁判所の裁判官は上院による承認を受けて大統領が指名します。州裁判所の裁判官は州によって任命方法が異なり、選挙で任命する州もあります。)