2009年8月30日日曜日

日本国の危機

こんばんは。学生インターンの赤羽です。

遂に選挙当日になりました。
ちなみに、私は今回の選挙が選挙権を得てから初めての投票の機会です。
もちろん投票に行きます!


さて、今回は主に実績評価のお手伝いをしました。そこで、気付いたことを書きたいと思います。
やはり今回の作業を通じて実感した大きなことは、日本国が危機的状況にあるということです。
すなわち、戦後から今までの60年間の日本が上り調子で成長してきたとすれば、今後60年間の日本が下り調子に衰退していくだろうということです。このままでは、国の根幹が崩れていってしまう気がします。

たとえば、第一に、国の根幹を担う"食"。最近は農業ブームがあり、メディアでも結構報道されていて注目が高まっています。しかし、農家の平均年齢は65歳以上が現実で、食料自給率云々を言う前に、そもそもの担い手が消えていく危機。そして、その担い手不足の解決を目指す姿勢すら感じられないのが今回の自民、民主のマニフェストであると思います。日本はお金があるから、他の国から買えばいいということを言っている人がおりますが、輸入先の国が今年は不作で国民を食わせていけないから輸出やめますって言ったら大ピンチになるのは目に見えています。そうしたら、昔教科書で習った米騒動に類似したことが現実に起こると思います。もともとエネルギーのない国が食料もなくなってしまうと想像すると、ぞっとします。


第二に、国の根幹の担う"人"。安心社会実現会議で「静かなる有事」と言われた少子化問題は、国の深刻な問題だと思います。単純に考えて、国の人口数が減少してしまうことは、政府にとっては税収が減るし、企業にとっては顧客数が減ってしまうわけですから、マイナスなことばかりだと思います。ここで現状を見ると、子どもを産みたい人は結構いるみたいです。しかし、私は社会で働いていないので実感がわきにくいのですが、産みたい人はいるけど産めないというのが現実のようです。近所に保育所がない、制度上有給休暇をとれるがそんな社風はない、出産後に社会復帰できないなど問題が山積みなのです。一刻も早くワークライフバランスの実現と子育て環境の整備をしなくてはなりません。

第三に、国の"お金事情"。小学生の頃に習った国の借金の額と今の額では明らかに違うと思います。悪化しているのが現実です。政策を実行するにはお金がかかりますが、そのお金が高度経済成長時代と異なり、増え続けることはなく、国民からの借金しか頼れなくなってしまった。こういった状態が続くといつしか国家破綻すると思います。ましてや社会保障費はこれからますます拡大していくわけですし。すべての問題の根幹はここにあると思います。国の借金をどう減らしていくか。これを解決するまでは、少なくとも改革の時代が続くと思います。

このように、日本の根幹を揺るがす危機が迫っています。
ですので、私たちは真剣に国のことを考え、政策を立案し、実行する政治家を選ばなくてはなりません。
その政治家と国民との約束がマニフェストであると思います。
そして、言論NPOのように、そのマニフェストを分析し、かみくだいて国民に説明する団体が増えるのは大変喜ばしいことだと思います。また、前回からの実績を評価することも、一つの参考になって良いと思います。

結局何が言いたかったというと、私たちの国が危機であること踏まえた上で、日本の政治の行方を真剣に考えて、今日の選挙で意思を示そうということです。そして、その際に、言論NPO等が力強いサポートをしてくれると思います。