2008年12月23日火曜日

1222政治座談会報告

 みなさん、はじめまして!インターンの小澤です。今日の雨は本当に冷たかった・・・いよいよ、冬本番ですね!

 さて、私は今日、「2009年、日本政治を考える」座談会に行ってきました。パネラーは、衆議院議員の仙石さん・中谷さん、朝日新聞論説主幹の若宮さん、慶応大学教授の添谷さんです。すごい人ばかりで、ちょっと緊張(汗)。

 座談会では、言論NPOが行っている「麻生政権百日評価」のアンケートをもとにして、幅広く議論が交わされました。具体的には、麻生政権への評価や取り組むべき課題・政権交代の可能性や是非・有権者が求めているものと政治の役割・2009年日本政治の課題等が議題になりました。詳細はホームページに議事録が出るのでそちらをご覧下さい。ここでは、印象に残ったことを二点ほどあげさせていただきます。


1、政治には一定の哲学が必要である
 現実を適切に把握し、一定の哲学をもとにして、政策を実現していくこと。
 言葉にすると極めてシンプルですが、これがなかなか難しい。世の中はどんどん移り変わっていきますから。
 しかし、表層的な時流の変化に流されて場当たり的な判断を続けていると、いずれ痛いしっぺ返しをくらいます。他の人に、またどうせ判断をころころ変えるのだろうと思われてしまいますので。周囲と信頼関係を築けないというのは、物事を実現させていくうえで致命的な障害になりえます。
 現在の政治は、このような相互不信が積み重なった結果、機能不全となってしまっているのかもしれません。経済・雇用等の分野で早急に対策を打たないといけない、話し合いが必要である、と多くの人が思っているのに、どうもなかなか政策が前進しないのは、実はここのあたりに問題があるのかもしれません。
 しっかりと過去を総括して、一定の哲学のもとで、骨太の政策を練り上げていくこと。単純ですが、こういったプロセスが今こそ必要なことではないでしょうか。


2、語らない限り、相手は自分を適切に評価してくれない
 「日本は戦前への回帰を志向しているのではないか」。今、海外の日本研究者はこんなことを真剣に議論しているそうです。私たちからすれば、そんなことはないと声を大にして言いたくなります。また適当なことをいっていると、外国の研究者を批判したくさえなります。
 しかし、よくよく考えてみると、むしろ非は日本のほうにあるかもしれません。今の日本政治は、明確な方向性や哲学・国際社会の中で果たしていく役割等を、海外へ発信していません。そうすると、首相の過去の失言等が目立ってしまいますし、最悪の状況を考えるのが定石である以上、各国が冒頭のような懸念を抱くのも無理はないと思います。
 日本人は自分たちのことを正当に評価して欲しいと思っています。しかし、思っているだけでそれを行動に移しているでしょうか。最低限、発信する・語ることくらいしなければ、相手から適切に評価されることはありえないと考えなければなりません。

 と、だらだらと書いてしまい申し訳なかったです。
 ただ、日常生活では絶対に得られない気づきや刺激を手にすることができるのが、言論NPOでインターンをする魅力です。このブログをご覧になっている皆様もぜひ(笑)


 それでは、失礼します!寒くなってきましたので、お体はご自愛のほどを!!