2009年2月10日火曜日

【学生ディスカッション⑤】早稲田大学

※企画詳細については1月31日の投稿『【新企画!】学生ディスカッション』をご覧ください。

学生ディスカッション第5弾は、早稲田大学からお送りします!
政治経済学部で学ぶ2年生3人による、議論の概要をお届けします。

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1.政治という「公」に対する距離感

・日本社会では、私と公が分離しつつある。人々の興味の方向も二分化。政治を評価する視点もズレてきており、一枚岩とはなりにくいのでは。(Bさん)
・ホームタウンのため、目の前で困っている人といった形での直接的な社会参加。中央の政策について考える、声を上げるといった「政治」参加。両者が繋がらない。(Aさん)まずは足元の前者からでは?(Aさん、Bさん)

2.動けない市民。その責任は複数に

・有権者は受け身になりがち。社会的な事柄を自分に関連付ける力、政治に主体的に関与する力が日本の有権者には弱いのでは?(Aさん、Cさん)
・そうした雰囲気の醸成には政治も責任がある。情報発信は十分だろうか。市民に負担を求める際、誠実に自分の懐をさらしているだろうか。(Aさん)
・マスコミは論点を示せず。視聴率獲得や政治家との付き合いを優先しているせいだ。(Aさん、Cさん)

3.「あるべき社会」に向けたヴィジョンがほしい

・紙切れ一枚で労働者が首を切られる。経済原理が優先する社会は何かおかしい。(Aさん、Bさん)
・成長を求める時代は終わった。全体の底上げ、安心、幸福感が大事では。(Aさん、Bさん、Cさん)
・今の日本社会は、荒波に翻弄される小舟のよう。進行方向を示してかじ取りに当たるのが政治のはずだが・・(Aさん)

(了)