2010年5月15日土曜日

ここで言うのもなんですが

どうも、東大情報学環の河野です。


現在、参院選に向けて絶賛評価作業進行中です。僕もちょっと忙しくて、なんかいろいろ心配ですが、がんばっています。

で、そのようなみんな忙しい状況ではブログの更新も滞ってしまうだろう…という僕の不必要な老婆心(?)から、適当に書いてみます。与謝野さんの写真が貼ってあるエントリ下げてしまってごめんなさい。


今回のエントリはproject「.review」について

これは慶應義塾大学博士課程の西田亮介さんという方が中心となって今年の1月に発足したプロジェクトで、その目的は主に2つ


・研究者と書き手、それぞれの予備軍の社会的認知のきっかけをつくる
・あらゆる知を媒介する新しいハブとなる



このプロジェクトが発足することになった経緯・問題意識について、詳しくはサイトの「宣言文」を見てもらえればわかると思いますが、これは若手の知的労働者にとってきわめてアクチュアルな問題だと言えます。おおざっぱにいえば、社会経済的状況の悪化が非正規労働者などの若者の労働問題に直結していることはよく言われていることですが、それは知的労働者にも当てはまる、というものです。雑誌の廃刊、少ないアカデミックポスト、様々な研究会の減少…。若手が一般に認知される機会は格段に減っていると言えるます。そのような状況のなかで既存のメディアや企業に頼ることなく、自ら「新しい知のハブ」と構築する試みが「.review」なのです。
最近ではジュンク堂やツタヤ、ブックサロンオメガなどとコラボレーションしてイベントを行っていますし、文学フリマにも出店予定とのこと。






という感じで、いきなりなんなんだという感じですが、実はこのプロジェクトに僕も参加、というか寄稿しています。1万字程度で、かつかなり準備期間も短いなかで書いたものなので、お世辞にもいい文章とは言えないのですが、ひまつぶし程度にのぞいてみてくださいませ。
「現代の労働観―社会起業・NPOの潮流とワークライフバランスに関する一考察」

まあ他にもいろんな人が書いているので、普段触れないようなカテゴリのことを同年代の人がこう考えているんだー、なんて思ってくれたら幸いです。


では。
評価に戻りましょう。



参考記事
【西田亮介氏インタビュー】新しい情報を発信するプロジェクト「.review」
宮台真司「高学歴ワーキングプアは予想された事態」
TSUTAYA BLOG 早稲田文学増刊U30