2009年11月9日月曜日

北京-東京フォーラムin大連に参加して

どうも、インターンの河野です。
大連の寒さをナメてコートを持って行かなかった結果、おおいに現地で後悔したのが懐かしいですw


 「北京-東京フォーラム」に参加したことでさまざまなことを感じましたが、「実際に政治家の言葉や中国側の発言」を聞いて、とりわけ、政治の言葉の「重さ」と外交においての民間からの動きの重要性について考えさせられました。


 政治・政治家について普段ぼくたちが感じているイメージは権力・カネ・不信・無力といったようにマイナスなものが多いと思います。選挙のときなんかも「どうせそう言ったら当選しやすいとでも思ってるんだろ」とさえ思うこともあります。僕もそんな感じで見ていました。
 しかし、全体会議での渡部恒三氏の発言をその場で実際に聞いて、その場の雰囲気を変える話し方という技術的なことから、渡辺氏が中国に対して友好的なメッセージを送ったというそれ自体まで、「これはすごい」と思いました。政治・政治家の言葉には重みがあり、それはなにかを変えることにつながる。そしてそれは、実際に聞くことで痛感できる。そう感じました。


 また、国内で「政府の限界」が叫ばれ市民の参加が重要となってきているのと同様に、安定的な国際関係において関係を改善していくためには市民の参加が重要だと感じました。政府間の対話ではともすれば国益や面子のぶつかりあいとなり議論が進まないことが多々あると思います。それに対し、民間の対話、とりわけ経済対話や地方対話は大いに協調できる可能性を持っています。直接的・即効的に政府間関係を改善させることにつながるとは限らないし、そんなことは少ないと思いますが、国民レベル、自治体レベル、企業レベルでの関係改善は徐々に政府間の関係改善につながっていくと思います。そして真の友好関係はそういった方法でしか構築されないでしょう。
 僕は分科会「安全保障対話」に参加したのですが、もっとも対立を生みやすいと思われる安全保障の分野においても、協力しようという動きが確実に生まれていると感じました。確かにガス田などの問題では激しい討論がなされたものの、安全保障の意味を大きくとって麻薬や人身売買、マネーロンダリングなどに対して協力して対策を講じることができるのではないかという内容が話し合わされました。このことの意味はとても大きいと思います。


と、いうことでまだまだ自分のなかで考え、まわりの人に伝えていかないといけないこともあると思いますが、今日のところはこの辺で。