どうも、インターンのくすもとです。今回書くのは、先日大連にて行われた第5回北京ー東京フォーラムについてです。
フォーラムにあたっては言論NPOのスタッフだけでなく、僕たち学生インターンからも数名が渡航して参加しました。学生の担当は主として議事録や記事の作成で、議場でパソコン開いてカタカタ、控え室に戻ってまたカタカタ・・・とやっておりました。正直、食事と睡眠が十分に取れるか心配だったのですが、思ったよりも大丈夫でしたね。少なくとも生存には全く支障ありませんでした(笑)
さて、僕達は日中間の議論に直に接するという幸運な経験を出来たわけで、それに際して感じたことを少々書こうと思います。予定が狂って慌てたり、トラブルが発生したりと(今にして思えば)中々面白いエピソードもあるのですが、それはおいといて、と。
僕個人としては、要約するならば、日中関係の可能性、広がり、難しさ・・・そうした諸々のことを改めて痛感した、というのが感想でしょうか。
僕は全体会議に加えて、分科会の一つである「経済対話」に出席しました。ビジネスの世界ではWin-Winの関係を築ける部分が大いにありますし、そうしたものは民間ベースでこれからもどんどん進んでいくことでしょう。しかし、「アジア共通通貨」などというのは、普通に考えれば超長期の話で、それが何がしかの具体的な前進を見せることは想定しにくい。現状のアジアにおいて、EUのように一国内での金融政策の独立性を放棄することはどう考えても不可能です。
ビジネスや経済の発想でいけば、常識的にはそうなるのですが、今回のフォーラムにはまた違った意味合いが付加されました。言うまでもなく、鳩山政権の「アジア共同体」構想です。
もちろん、「構想」と言っても中身がないではないか、という批判は容易ですし、僕自身もそう思わないことはありません。ですが、今回のフォーラムでは、その「アジア共同体」への言及が、そこここに見られました。そして、具体的なレベルでの相違はともかくとして、日中で協力してより良いアジアを築く、というムードが強く見られたのも事実です。
松本健一氏が仰っていたことですが、政治がこうした言葉を初めに打ち出すことの意味は小さくない。頭ではそんなものと思っていましたが、実際に議場に身をおいて、それがリアルに感じられました。そしてこの先は、「この分野では協力できるけど、こっちの分野では難しいね。」「まだ立場に差があるね」ということで対話を終わらせず、政治が打ち出した言葉をどう具現化していくのか、というより真摯な議論が必要になってくるのだと思います。そうした大構想について、どのような言葉で語るのかが、日本側にも問われてくる。そして、結局言葉を発するのは個人なのですから、それは僕達自身の問題だというわけです。
重い課題ですが、アジア地域の重要性が今後減衰することは考えにくいわけで、どうあがいても問題になってくるのでしょう。貴重な示唆を得たと思います。