2009年4月2日木曜日

NPO研究会報告

はじめまして、インターンの角です。

今回の投稿では、昨日4月1日に学術総合センターで行われたNPO研究会の報告をさせて頂きます。

ちゃんとした議論のサマリーは言論NPOのホームページ本体の方で近日中にアップされると思うので、ここでは、報告というより、私の感想中心で書きたいと思います。


昨日の研究会というのは、非営利組織の評価基準検討会のキックオフだったそうで、まず、田中先生の方からこれまでにどのようなデータ分析が行われてきて、どのような結果が出たのかについて説明があり、その上でこれから検討会で何をしていきたいかという案が出されました。その後に研究会のメンバーの方々の方から質問や意見があり、最後は、望ましいNPO,NGOのモデル基準をつくっていこうということで合意となりました。


最初は評価基準をつくる、ということで話が進められていたのですが、非営利組織といっても様々な分野の非営利組織があるわけで、それら全てに共通する評価基準を作ろうとすると、評価基準はものすごく薄いものになってしまう。逆にあまりにきっちりした評価ということになると、これがいい、とか、これが悪い、といったように、価値観が入ってしまい、それもよくない。どちらにしても、評価基準をつくるとなると、問題が出てくるという話になり、私も、難しいな、と思いながら議事録をとっていました。
「評価する」ということには、価値判断が入らざるを得ない。こういうことはあまり日常では考えることがないので、考えるいい機会になりました。
結局この問題は、既に書いたように、評価基準ではなく、モデル基準をつくる、ということで落ち着きました。

最初2時間の予定だったのが2時間半に延びるくらい、会議の中では色んな話が出てきて、興味深いなと思うことが他にもあったのですが、全部書くと長くなりそうなのでとりあえず今回はこの話についてだけで。

昨日が検討会キックオフだったこともあって、まだモデル基準の具体的なところまで踏み込んだ話には入らなかったので、これから先、基準を作る中でどんな問題が持ち上がって、それをどうしていくのか、メンバーの方々が色んな視点から意見を出されて、どう研究会を進めていかれるのか、気になります。

こういう研究会の会議に同行させてもらうと、色々なことを考えるきっかけを与えられるので、同行してよかった、と思いました。
非営利セクターについては知識がほんとに少ないので、これをきっかけにもう少し勉強しようと思います。